ピープルカウントの活用方法

1. はじめに

人の流れを監視するため、カメラに高度な機能として「人流計測」を追加しました。リリース以来、市場から高い評価を得ています。

今回、最新ファームウェアバージョンでは人流計測をVCAから分離し、統計レポート機能を追加しました。本記事では、人流計測、分析設定、分析検索についてより深く理解いただけます。

注:人流計測機能はMS-Cxxxx-xPA、MS-Cxxxx-xPB、MS-Cxxxx-xPC、MS-Cxxxx-xPEモデルではオプション機能です。ご利用にはカメラファームウェアの最新バージョンへの更新をお勧めします。最新版は以下からダウンロード可能です:

https://www.milesight.com/support/download/firmware#camera

1.1 人数カウントとは
人数カウント機能は、設定期間中の入退場者数を計測します。これにより小売業者が1日の来店客数を把握するなど、多様な用途に活用可能です。ライン通過者を自動的に記録し、矢印方向に沿って通過した人物は「IN(入場)」、逆方向の場合は「OUT(退場)」として計測されます。

1.2 設置に関する推奨事項

カメラが計測する際、各対象物をフレーム内に収めます。計測精度を確保するため、対象物がラインを完全に通過する必要があります。設置に関する推奨事項は以下の2点です。

• 天井設置:天井設置カメラは、並行して通過する人物をより明確に分離できます。

• 壁面設置:壁面設置カメラは、人物をより正確に識別できます。

注:いずれの方法でも、カメラと人物の間に適切な距離を確保する必要があります。また、検知ラインの前後には、カメラが対象物を認識できる十分なスペースが必要です。

2. 人数カウントの設定方法

2.1 人数カウントの基本設定

ステップ1:設定画面で「Event」→「People Counting」→「People Counting」を選択し、有効にします。PTZシリーズカメラには、異なるプリセットポイントを選択・設定できる高度なオプションがあります。

ステップ2: ラインを描画(最大4本設定可能)。矢印の方向は「IN」です。必要に応じて、異常なターゲットを除外するための対象物の最小・最大サイズ制限も設定できます。

注記: 通常モードを選択した場合、現在のエリアの検知ライン設定をサポートします。高度モード(PTZシリーズ専用)を選択した場合、異なるPTZプリセットポイントの検知ライン設定をサポートします (現時点ではプリセット1~4のみ対応)。
ステップ3:スケジュール設定の「Edit」をクリックし、人数のカウントタイミングを選択します。

ステップ4:必要に応じて「Counting OSD」をオンにし、ライブビューに「People Counting」を表示します。

表1 ボタン説明

表1 ボタン説明

パラメータ 機能説明
Counting Type チェックを入れると、以下の統計カテゴリが表示されます
Font Size Smallest, Small, Medium, Large, Largest, Auto
Font Color 必要な色を選択
Text Position フレームのTop-Left, Top-Right, Bottom-Left ,Bottom-Right
Counting Reset OSDのカウントまたはレポートのカウントを同時にリセット
Enable Auto Reset Day 自動リセットする曜日を選択
Time 自動リセットする時刻を選択

2.2 人数カウントのアラーム設定

アラームトリガー: 総カウントまたは単一カウントを選択し、まず閾値を設定した後、その他の設定を行います。

表2 ボタンの説明

Alarm Action: アラーム発生時のカメラの具体的な動作を設定します。

表3 ボタンの説明

注:
・アラームアクションは4つの検知ラインで同時に有効です。

・外部出力を有効化し「一定時間外部出力アクション」を選択した場合、設定値に達すると外部出力アクションの警報時間は解除されるまで一定時間継続します。

3. 区域別人流計数設定方法

3.1 区域別人流計数の基本設定

区域別人流計数を有効化すると、検知区域内のリアルタイム人数と各人の滞在時間を確認できます

設定手順は以下の通りです:

ステップ1:エリア人流計測を有効化;

ステップ2:検知エリア、感度、対象物サイズ制限を設定。対象物サイズ制限は上記スクリーンショット参照;
注記: 通常モードを選択した場合、現在のエリアに対する検知ラインの設定をサポートします。高度モード(PTZシリーズ専用)を選択した場合、異なるPTZプリセットに対する検知ラインの設定をサポートします (現時点ではプリセット1~4のみ対応)。
表4 ボタン説明

ステップ3:検知スケジュールを設定し、スケジュール設定を編集して人数の計測タイミングを選択します。

 

 

3.2 エリア別人数計測のアラーム設定

アラームトリガーとアラームアクションを設定します。閾値が特定値に達するとアラームが作動し、選択したアクションが実行されます。

表5 ボタン説明

注記:

・カメラファームウェアバージョン xx.7.0.78 以上で領域別人流計数をサポート

・アラーム動作は4つの検知領域で同時に有効

・外部出力を有効化し「一定時間外部出力動作」を選択した場合、設定値に達するとアラーム解除まで外部出力動作時間が固定

4. Statistics Report

4. 統計レポート

一定時間の人数計測後、統計レポート機能を利用可能になります。本機能では統計タイプまたはレポートタイプで検索できます。検索結果は折れ線グラフとヒストグラムに対応し、利用者の動線傾向分析を支援します

Search: 設定画面でEvent→People Counting→Statistics Reportを選択。検索前に各パラメータを設定する必要があります。

表4 パラメータ説明

4.1 人数カウント

右上隅のボタンをクリックすると折れ線グラフとヒストグラムを切り替えられます。

Export: Report Exportをクリックすると、現在の表示結果の画像またはCSVシートを手動でエクスポートできます。

Auto Exportをクリックすると、自動エクスポート用の時間・範囲・方向を設定できます(CSVシートのみ対応)。

4.2 エリア別人流計測

右上のボタンをクリックすると折れ線グラフとヒストグラムを切り替えられます。

Export: Report Exportをクリックすると、現在の表示結果のCSVシートを手動でエクスポートできます。

「Auto Export」ボタンをクリックすると、下図のような統計レポート設定画面が表示されます。

・チェックボックスをオンにすると、エリア別人流量の自動エクスポートが有効になります。

・日数を設定します。「毎日」を選択すると日次レポートがエクスポートされ、「その他」を選択すると特定の曜日のレポートがエクスポートされます。

· Length of Stay設定

· Time設定

統計レポートを自動エクスポートする時間帯を選択できます。カレンダーアイコンをクリックすると以下のクイック選択画面が表示されます。

· Export Time Range設定

·

・自動エクスポートレポートの保存先パスを設定。設定した日付・時間・時間範囲に基づき、Excel形式でFTP/メール/ストレージへ自動エクスポートされます。その後「Save」をクリック。

注:現在の統計レポートが生成されている場合、CSV形式で保存されます。

 

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