説明

マルチキャストとは、複数の宛先機器に同時にデータを送信するグループ通信のことです。マルチキャストは1対多または多対多の配信が可能で、大量に制御する際に広く使用されます。マルチキャストは物理層のポイント・ツー・マルチポイント通信と混同しないでください。

Milesight LoRaWANゲートウェイは、クラスBまたはクラスCのマルチキャストグループを作成し、エンドデバイスのグループにダウンリンクメッセージを送信することができます。この記事では、マルチキャスト機能を使用するための設定方法について説明します。

必要条件

• Milesight LoRaWANゲートウェイUG6x, UG56
• マルチキャストをサポートするLoRaWANノード：この例ではMilesight WS50x, WS51x, WS52x, WS558を使用します。
• MQTTブローカー
• MQTTクライアント・ソフトウェア MQTT Explorer

コンフィギュレーション

マルチキャスト・コンフィギュレーションの設定

1.この記事に従って、LoRaWANノード機器をゲートウェイに接続します。

2. Network Sever > Multicast Groups > Add.

3.オプションに正しい情報を入力し、マルチキャストグループに追加したいエンドデバイスを追加し、[Save]をクリックします。すべてのデバイスのアプリケーションポートを確認します、

Group Name:グループを識別し、グループ名を表示します。

Multicast Address: 異なるマルチキャストグループを区別するための一意の8桁のアドレス。マルチキャストアドレスは、ゲートウェイとマルチキャストグループ内のすべてのセンサー間で同じにしてください。

Multicast Network Session Key:32 桁のキー。このキーはゲートウェイとマルチキャストグループ内のすべてのセンサー間で同じにしてください。

Multicast Application Session Key: 32 桁のキー。このキーはゲートウェイとマルチキャストグループ内のすべてのセンサー間で同じにしてください。

Class Type: クラスBとクラスCはオプションです。マルチキャストグループ内のセンサータイプに応じて選択してください。

Datarate:ダウンリンクを受信するノードのデータレートです。通常はエンドデバイスのRX2データレートと同じです。

Frequency: このグループ内の全デバイスへのダウンリンク周波数。通常はエンドデバイスのRX2周波数と同じです。

Frame-counter: ダウンリンクコマンドのフレームカウンタ。デフォルトでは0です。

Add Device: このグループで制御する必要のあるデバイスを選択します。

注：Milesightセンサーを使用する場合は、Toolboxアプリを起動し、設定→LoRaWAN Settingsに進み、Enableにするマルチキャストグループを1つ選択してパラメータを設定し、NFC経由でセンサーに書き込みます。各デバイスは最大4つのマルチキャストグループに追加できます。

Multicast Address: 異なるマルチキャストグループを区別するためのユニークな 8 桁のアドレス。マルチキャストアドレスはゲートウェイとマルチキャストグループ内のすべてのセンサー間で同じにしてください。

Multicast Network Session Key: 32 桁のキー。このキーはゲートウェイとマルチキャストグループ内の全センサー間で同じにしてください。

デフォルト値：

Multicast Group 1: 5572404C696E6B4C6F52613230313823

Multicast Group 2: 5572404C696E6B4C6F52613230313824

Multicast Group 3: 5572404C696E6B4C6F52613230313825

Multicast Group 4: 5572404C696E6B4C6F52613230313826

Multicast Application Session Key: 32桁のキー。このキーはゲートウェイとマルチキャストグループ内のすべてのセンサー間で同じにしてください。

デフォルト値：

Multicast Group 1: 5572404C696E6B4C6F52613230313823

Multicast Group 2: 5572404C696E6B4C6F52613230313824

Multicast Group 3: 5572404C696E6B4C6F52613230313825

Multicast Group 4: 5572404C696E6B4C6F52613230313826

ゲートウェイでダウンリンクコマンドを送信

Network Server（ネットワークサーバー）]->[Packets（パケット）]で、マルチキャストグループを1つ選択し、タイプを設定してコマンドを入力し、[Send（送信）]をクリックします。

MQTT経由でダウンリンクコマンドを送信

1.LoRaWAN ゲートウェイと MQTT ブローカーの接続方法」に従って、ゲートウェイを MQTT ブローカーに接続します。

2. ゲートウェイのGUIにログインし、Network Server>Applicationに進み、マルチキャストダウンリンクトピックを定義します。空白の場合、デフォルトのトピックはmulticast/tx です。この例では、トピックを /multicast/down に設定します。

3. 別のMQTTクライアントソフトウェアをブローカーに接続し、以下のようにトピックをパブリッシュします（MQTT Explorerを例にとります）：

Topic: /multicast/down

Format: json

Content: {“multicastName”: “Multicast-Kristy”, “fport”: 85, “data”:”/wOwBA==”}

または{“confirmed”: false, “multicastName”: “Multicast-Kristy”, “fport”: 85, “data”:”/wOwBA==”}

注意

multicastName:Network Server>Multicast Groups>Group Nameで確認してください。

fPort: デバイス・アプリケーション・ポート、Milesightセンサーのデフォルトは85です。

data:センサーのユーザーガイドでダウンリンクコマンドを確認し、このツールで「Hex 」から 「Base64 」に変換してください。

4.送信後、Network Server>Packetsでマルチキャストダウンリンクコマンドがあるか再確認できます。