はじめに

リモートアクセス管理は、ネットワークデバイスが複数の場所に分散している多くのプロジェクトにおいて重要なポイントの一つです。異なるプライベートネットワーク内の2つのプライベートIPは相互接続できません。また、任意のIPアドレスがパブリックIPにアクセス可能です。オペレーターからパブリックIPを既に取得している場合、パブリックIP経由でルーターにリモートアクセスするのは簡単です。しかし、パブリックIPは希少で無料ではないため、リモートアクセス管理のための他のソリューションが存在します。この記事では、Milesightルーター/ゲートウェイへのリモートアクセスを実現するいくつかのソリューションを紹介します。

1. DeviceHub

Milesight DeviceHubは、複数の拠点にMilesightルーターとゲートウェイを簡単に展開できる高効率で低メンテナンスのソリューションを提供し、複雑さを軽減し生産性を向上させます。

DeviceHubを使用すると、以下の機能を実現できます：

1. パブリックIPなしで機器にリモートアクセス
2. 機器のリモート設定または一括アップグレードをサポート
3. 機器のリアルタイム監視と異常アラート

Milesight DeviceHubのクラウド版とオンプレミス版。クラウド版にルーターを展開する場合は、Milesightまでお問い合わせください。詳細については、DeviceHubユーザーガイドをご参照ください。

(注: DeviceHubはMilesightルーターとゲートウェイの管理のみをサポートします。ルーターのサブネット内のデバイスにアクセスまたは通信する必要がある場合は、以下のソリューションを選択してください。)

2. 一般的なVPN

VPNはリモートアクセスと管理の一般的なソリューションです。プライベートネットワークのIP間には直接アクセスできないため、パブリックネットワーク上に専用ネットワーク接続を確立します。2つのプライベートネットワーク内のデバイスABを直接接続し、AB間の高速かつセキュアな通信を実現します。2つのリモートデバイスが統一された認証方法を使用し、相互に相手の身分の認証を行った後、人工的に仮想リンクとして扱われます。

ユーザーがVPNでデータを送信する際は、主にトンネルプロトコルに依存します。トンネルプロトコルは、トンネルの確立、維持、削除のルールおよびトンネル内のデータをカプセル化して送信する方法 を規定します。トンネルプロトコルは、トンネルの一端のデータにプロトコルヘッダーを追加し、つまりカプセル化を行い、カプセル化されたデータをトンネル経由で送信し、トンネルの他以上でデータが運ぶトンネルプロトコルヘッダーを削除し、つまりカプセル化を解除します。

VPNでデバイスを管理するには、VPNサーバーが必要です。VPNはNetwork -> VPNページで設定できます。

VPNトンネルの設定方法に関する記事は以下の通りです：

MilesightルーターをOpenVPNクラウドに接続する方法

MilesightルーターでOpenVPNサーバーを設定する方法

Ubuntuを使用したDMVPNのインストールと設定例

Milesightルーター間でIPsec VPNを確立する方法

3. MilesightVPN

MilesightVPNは、Milesightが開発したオープンVPNを基盤としたネットワークベースのVPN監視・管理プラットフォームです。MilesightVPNは、ユーザーとデバイス間の通信用に仮想プライベートネットワークを確立し、高信頼性、高効率、高セキュリティな接続ソリューションを提供します。MilesightVPNの設定には3つのステップがあります：

1. パブリックIPアドレスを持つサーバーにMilesightVPNをインストールする
2. MilesightルーターをMilesightVPNに接続する
3. コンピュータをMilesightVPNに接続すると、リモートでMilesightルーターと端末デバイスにアクセスできます。

詳細については、MilesightVPNユーザーガイドをご参照ください。

(注: MilesightVPNはMilesightルーターとCPEのみに対応しています。)

4. プライベートネットワーク

パブリックネットワークに加え、オペレーターは同時にプライベートネットワークを設定します。プライベートネットワーク環境では、各IPが直接相互にアクセス可能です。