AWS IoT Core for LoRaWAN vs AWS IoT Core

AWS IoT Core for LoRaWAN と、AWS IoT Core の違いは?

AWS IoT Core for LoRaWANは、AWS IoT Coreの中に用意されているLoRaWAN専用機能です。

最大の違いは、LoRaWANネットワークサーバーをUG65側で動かすか、AWS側で動かすかです。

EM300-TH → UG65 → AWSという構成では、どちらの方式も利用候補になりますが、UG65の設定方法が大きく異なります。

1. 2つの方式の違い

比較項目 AWS IoT Core(MQTT接続) AWS IoT Core for LoRaWAN
主な役割 IoTデータのMQTT受信・配信 LoRaWANデバイスの接続・通信管理
LoRaWANネットワークサーバー UG65内蔵サーバー AWS側
EM300-THの登録先 UG65 AWS
UG65の役割 LoRaWAN受信・処理・MQTT送信 LoRaWANゲートウェイ
UG65からAWSへの通信 MQTT over TLS LoRa Basics Station
AWSでのデバイス管理 MQTT接続する機器を管理 LoRaWANデバイスも管理
初期設定 比較的簡単 設定項目が多い
向いている用途 少数センサーの検証・既存UG65活用 複数ゲートウェイ・多数センサーの集中管理

厳密には、両方ともAWS IoT Coreの機能を使用します。右側は通常のIoT Coreに加えて、AWSのLoRaWAN管理機能を使用する方式です。

2. データの流れを比較

方式A

UG65内蔵サーバー+AWS IoT Core

EM300-TH

LoRaWAN

UG65

内蔵LoRaWAN Network Serverが通信を管理

MQTT / TLS

AWS IoT Core(MQTTブローカー)

この方式では、UG65で受信・処理したデータをAWSに転送します。EM300-THのLoRaWAN Join処理もUG65が担当します。

方式B

AWS IoT Core for LoRaWAN

EM300-TH

LoRaWAN

UG65

Basic StationでLoRaWANパケットを中継

Basic Station / TLS

AWS IoT Core for LoRaWAN

AWS側でLoRaWAN通信・デバイスを管理

AWS IoTルール

Lambda / データ保存先など

この方式では、UG65の内蔵Network Serverを無効にします。AWSがLoRaWANのネットワークサーバーとして動作します。

この違いは、Milesightの公式接続手順にも明記されています。

support.milesight-iot.com+2

3. 今回おすすめする3つの進め方

1. 方式A:UG65内蔵サーバー+MQTT(最優先)

EM300-THのデータをAWSで受信する検証に最適です。UG65側のNetwork Server設定を活用でき、AWSではThing・証明書・ポリシー・MQTTテストクライアントの操作を中心に学べます。

2. 方式B:AWS IoT Core for LoRaWAN

将来的に多数のUG65やEM300-THをAWSで一元管理するならおすすめです。デバイス登録やLoRaWANの通信管理をAWSへ集約できます。ただし、IAMロール、CUPS/LNS、デバイスプロファイルなどの設定が増えます。

3. 段階的導入:方式Aで動作確認し、必要に応じて方式Bへ移行

最初はAWSで温湿度データを受信できることを確認し、クラウド側での一元管理が必要になった段階で方式Bを検証します。移行時には、EM300-THの登録先とUG65のNetwork Server設定を変更する必要があります。

4. UG65で設定する際の重要な違い

UG65設定項目 方式A 方式B
Embedded Network Server 有効 無効
Network Server → Application MQTT送信を設定 使用しない
Packet Forwarder 内蔵NS向け Basic Station
AWSへの接続情報 MQTTエンドポイントと証明書 CUPS/LNSエンドポイントと証明書
EM300-THのDevEUI・AppKey登録 UG65 AWS

日本向けのAS923-1はAWS IoT Core for LoRaWANでもサポートされています。ただし、方式BではUG65のファームウェアがAWS対応のBasic Stationをサポートしていることを確認してください。

AWS IoT Wireless+2

5. 参考資料

結論として、今回の目的がEM300-THの温湿度データをAWSで受信し、自社システムから活用することなら、方式Aで十分に実現可能です。

最初からAWS IoT Core for LoRaWANを使用する必要はありません。まずはUG65からAWS IoT CoreにMQTTで送信し、MQTTテストクライアントに温湿度データが届くところまで確認することをおすすめします。

  1. AWS IoTコアによるLoRaWAN-Milesightゲートウェイの統合
  2. AWS IoT Core for LoRaWAN – Milesightセンサーの統合
  3. MilesightのLoRaWANゲートウェイをMQTTでAWSに接続する方法
  4. AWS IoTコアによるLoRaWAN-Milesightゲートウェイの統合

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